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カリフォルニア州マウンテンビューにあるコンピューター歴史博物館(Computer History Museum)に週末を利用して行って来ました。知識でしか知らなかった歴史的なマシンを実際に見ることが出来て面白い博物館でした。最近は西海岸を訪れるウェブエンジニアも多いようなので備忘録として記事にしておきます。

サンフランシスコ市内からは電車で1時間半ほど

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サンフランシスコ市内から博物館のあるマウンテンビューまではちょっとした小旅行です。既に住んでいる人であればほぼ間違いなく車で行く事になるでしょうが、旅行者の場合はそうもいかない事情もあります。(車で行けば周囲にあるIT企業のオフィスの聖地巡礼もできるし...)マウンテンビューの駅にはCal Trainが停まるので、ホテルの場所などに応じて直接Cal Trainのサウンフランシスコ駅から乗るか、BartでMillbraeまで行って乗り換えます。写真の時刻表を見るとわかりますが、休日は1時間に1本のダイヤになっているのでタイミングが悪いとかなり時間をロスするので注意してください。

マウンテンビュー駅からはタクシー

マウンテンビューの駅にはタクシーが何台か待機していたので声をかけて博物館に行く事を伝えると載せていってくれました。10ドルより少しかかるかなという感じです。10分もかからずに現地に到着する距離ですが、帰りの為にタクシーの運転手さんに電話番号を教えてもらいましょう。あとバスも走っているみたいですが待ち時間などがありそうなので今回は調べていません。

あとは博物館を見るだけ

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着いてしまえばこちらのもの、あとはチケットを買って博物館を見るだけです。片道2時間近くかけてきているのでTシャツと缶バッジが貰える一番よいランクのチケットで入場してみました。といってもそれでも25ドルです。展示物の関係か展示エリア内は飲み物を飲むのも禁止になっています。ロビーにクラウドカフェというカフェがあるので、先に休憩を入れておくといいかもしれません。(自分はそうしました)
また12時からガイド付きのツアー、13時半からはバベッジ計算機のデモなどがあると案内を受けました。自分は一人でしたが、日本人の家族連れの団体を10人くらい見かけました。

展示はまさにコンピューターの歴史

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展示物は計算尺などの器具から始まり、コンピューターが発明され、パーソナルコンピューター、モバイルという風に時代を追って進化していく様子がそのまま展示されています。アメリカにある博物館ですがドイツで発明されていたコンピューターなどについての言及もありました。また回路が半導体の中に集積されていく過程、記憶媒体、ネットワーク、プリンタやCGといった出力などについてもセクションが設けられていました。
ハードウェアの展示などが多いだろうなという予想は当たっていたのですが、ストレージやネットワーク、半導体といった所にまでスポットが当たっていたのはとても丁寧だなと感じました。

一方でソフトウェアやオープンソースなどについての言及はあまり多くなく、ソフトウェアエンジニアにとっては専門外の内容が多かったともいえます。(それでもビル・ゲイツ氏やリーナス・トーバルズ氏などについての展示はあります)コンピューターというものの成り立ちを理解するのにはとても良い展示でした。個人的にはソフトウェアやプログラミングについて専門外の人が見て理解できるような展示物や企画をいずれ作ってみたいなと思っていたのでその点でも参考になりました。

おまけ

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かつてのブラウザの画面の展示。透明セロファンに印刷して後ろからライトで透過させている。こうする事でまるで本物の画面のようにみえてすごいリアリティ。

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プログラミング言語の樹形図より。Ruby(1993)の方がPHP(1995)よりも歴史が古いという事実!