photo by iogi

日本におけるCakePHP最大のイベントであるCakeMatsuriが10/30(金)、10/31(土)の二日間に渡って開催されました。皆様のおかげで大変盛況のうちにイベントを追える事ができ、目立った事故などもなくみなさんに楽しい時間を過ごして頂けたのではと思います。
盛りだくさんだった各セッションの内容についてもレポートしたいのですが、今回は全体的なイベントの構成について主催者としての印象を述べてみます。

CakeFestを踏襲

photo by iogi

今回のイベントはかなりの部分でCakePHP公式のグローバルなイベントであるCakeFestを参考にしています。具体的にはワークショップ+カンファレンスという日程やサイトそのものの構成などがそれに当たります。使いにくいなどの指摘もあったサイトですが、当初のもくろみとしてはアジアのユーザがコアデベロッパーに会いに来ることが出来るようにというイメージを持っていました。(実際には日本に住んでいる外国の方へのリーチが多かったです)
また海外ゲストをきちんとした形で招待する為の予算や、CakeFestをはじめとした海外のカンファレンスでは一般的なランチ・ディナーなどの提供を行う為に有料イベントにする事もかなり早い段階で決断しました。
実際に「高い!」という声もたくさん頂いたのですが、海外の相場や渡航費、通訳、会場費からすると限界まで安くした形で価格を決定しました。(現在のところスタッフもチケットを買っている状態です。)

結果的にはワークショップの班分けや会場内でのランチ、フリードリンクといったアレンジは来場者同士の交流も図りやすく好評であったと思います。一年に一度あるかないかというイベントで黙って机に座っている時間や、一人でランチを取る時間は「もったいなさすぎる!」という事でスタッフとしても今回のような形式に対しての思いは強く、成功したのはなによりもうれしく思っています。

イベントで大事なのは"Think outside the box"

photo by iogi

僕は日本での技術イベントはプレゼンテーションの面白さやトピックの目新しさに注目が集まりがちだと思っていました。現在はプレゼンの資料が後日公開される事も多く、単純な資料の精度で言えば質が高いものを簡単に見る事ができるようになりました。
しかしそのプレゼンテーションを行った人に直接会える機会はそうそうあるものではありません。海外からのゲストがわかりやすい例ですが、日本の方の講演であっても普段はけっして会うことの出来ないような世界に居る人がたくさん居ます。

今回のセッションは講演者のバックボーンがとても幅広く、全てのセッションが想像の範疇だったという人はふつう居ないと思います。(もしいれば、次はセッションのスピーカーをお願いします!)おそらく参加なさった方は「これは試してみたい」というトピックがなにかしらあったと思いますし、印象に残った出会いもあったと思います。
自分の知らない世界で自分が想像もできないような事を考えた人とつながりをもって、その体験が自分を変えていくというのがイベントでしか味わえない価値ではないでしょうか?
基調講演でも触れましたが「自分が意識できていない事を考える」というのはとても難しい事で、誰でも自分の枠の中でしか発想できないのが普通だと思います。そこから抜け出す為には多くの人とのふれあいや礼儀正しさを忘れない事がユーザーにとって大事なのではと思います。

次は・・・?

photo by iogi

今回のイベントはスタッフの人数に対して規模がかなり大きく、一旦は燃え尽きている状況です。個人的にはトライしてみたい事はまだありアイデアを温めていきたいと思っています。いずれにせよ皆様には楽しいCakePHPライフと英会話の練習をぬかりなく行って頂ければと思います!

最後になりましたが参加してくださった皆さん、講演者のみなさん、そしてスポンサー企業の皆様、スタッフのみんな、最後までお付き合いいただきありがとうございました!