yandodです。

CakeMatsuriを迎えるにあたってリレー形式でブログを書いてみたら面白いのでは?という話になり先頭を切らせてもらう事になりました。
今回は自分とCakePHPの関わりについて振り返ってみようと思います。

Cakeとの出会い

2005年の終わりごろに「10分で作るCakePHPアプリ」のスクリーンキャストを見たのが最初でした。
当時はMojaviとPEAR_DBを使ったアプリで開発をしておりORマッパなど全く知りませんでした。
例えば当時一緒に仕事をしていたエンジニアに「これからはRoR」ですよと言われて、「えっ、ゲーム?」というマジボケをかましていたりしたので、本当によくわかっていませんでした。
実際、この時点ではスクリーンキャストが重くて最後まで見ておらず、名前を認識した時といっていいと思います。

初めてのプレゼン

実際にCakeを動かすきっかけになったのは第9回PHP勉強会での発表ネタでした。たしか最初はPHP4で$thisを使った時の挙動とかをやろうと思ったのですが、準備が間に合いそうにないので以前みたスクリーンキャストを元に紹介をしてみようというニュアンスで準備をしました。

しかも一回やってみて動きそうだったので、最後までやらずに直接会場でデモをしたという無謀っぷり。発掘したスライドはこれ、スクリーンショットがだいぶ懐かしい。

Cakephp

朧げな記憶をたどると
・使っている人は0
・Cake使いはbakerって言うんだよ
・これでみんなbakerだね!
という落ちでした。

ちなみにPHP勉強会自体のデビュー戦は第8回でその時はWindowsの話をしてふじもとさんにツッコんでもらって大変恐縮した記憶があります。(参加するなら発表するのが前提っていうルールがあったので初参加・初発表)
プレゼンのスタイル自体はたぶん学生時代の教育実習からずっと変わっていないと思っています。
これはこのころを見た人じゃないとわからないですけど。
その後は地道にコントローラー、モデル、ビューなどの解説プレゼンを公開しながら一年ほど過ごしました。
デモの為にいろいろと検証をする中で理解を深めることができたのはCakeがシンプルな構造だったからだと思います。

CakePHPガイドブック出版

プレゼンが一周するくらいから出版についてのお話を頂く事が出てきました、そんな中でイベントでお会いした新原さんやcakephp.jpの堂園さんと相談の上でCakePHPガイドブックの執筆が決まります。
執筆作業は実に根気のいる作業で半年弱の間、土曜日は毎日徹夜をしていた気がします。
プレゼン以上にプレッシャーが大きくサンプルコードの作成などで徹底的にCake付な日々が続きます。
苦労が大きかった分、実際に書籍を手に取った時の解放感はすばらしいものでした!

CakePHPカンファレンス

CakePHPガイドブックをおもちの方はご存じかもしれませんが、冒頭にGarrettからの挨拶が入っています。
これは堂園さんを中心にコンタクトしてもらったのですが、やはりいい本にする為にきちんと公式開発グループとコンタクトを取ろうということになりました。
見本が届いた後にすぐにアメリカのGarrett宛に発送し、喜んでもらえました。
そんな頃に誰かが言ったのが「印税が入ったらGarrettを日本に呼ぼう」というものでした。

Garrettとコンタクトが取れるようになってからはCakePHP勉強会の開催をしつつカンファレンスの開催へと10か月くらいのスパンで突き進みます。
実際に来日したGarrettはとてもフレンドリーで一緒に東京を観光しながらいろいろな話をしました。おそらくこの来日の際にGarrettの人柄に触れた人はかなり多かったと思います。
また開発者の顔と名前が一致するというなかなか無い状況が生まれた時でした。
また僕自身はカンファレンスから一週間後に業務上の都合でアメリカに出張に行きます。

nateとコミュニティとの出会い

出張先がニューヨークと知ったGarrettがリードデベロッパーのNateを紹介してくれました。
このときNateとは2回コーヒーを飲んだり、食事をしたりしたのですが不慣れな英語でも話題が尽きないくらいに話す内容が次から次へと出てきたのを覚えています。
聞きたいこともたくさんありましたし、約2年にわたる出来事や状況なども話したと思います。
Nateと知り合ってからはthechawやcookbookのリポジトリへアクセスできるようにしてもらって国際化対応の修正を入れたり、CakeFestに参加したりという事で実際にCakePHPのコミュニティと関わりを持つきっかけがどんどんと増えていきました。

CakePHP = 言語

ざっと振り返ってみると僕にとってCakePHPはいろいろな人と出会って話すきっかけを作ってくれた「言語」のようなものだと思います。
特に触り始めた当初はPEARのインストールやWindows上でのコマンドラインがおっくうでダブルクリックでできない事はやる気がしないという状態でした。
そんな状態でもスムーズに使うことができたのはCakePHPが誰でもつかえるフレームワークを目指していたおかげだと思います。

また同様に世界中にユーザーがいるということでCakePHPを題材にバングラデシュやベルギー、ノルウェーの人とも話が出来るようになりました。
同じような形で僕自身もいろいろな人に会ってみたいと思いますし、同じような経験を他の人にもしてもらえればきっと世の中が楽しくなるに違いないと考えています。

CakePHPユーザやカナダ、アメリカからお招きする開発チームも参加するCakeMatsuriは参加登録をまだ受け付けています。参加者のみなさんともっと楽しい経験が出来ればと思っていますので、参加をお待ちしております。