慌ただしく、日本とアメリカを行き来したりしていてすっかり投稿が遅くなりました。
すでに多くの方がブログのエントリなどを書いていますが、PHPMatsuriはスタッフの僕らが想像していた以上の成功を収める事ができました。
今回は事前の告知でビデオの収録と編集を活用していました。
本エントリでもイベントの雰囲気を少しでも味わって頂けるように可能な範囲で録画した映像とともにイベントを振り返りたいと思います。
(動画は全部で3本あります)

準備期間

今回のイベントは昨年のCakeMatsuriのスタッフを中心にTwitter上や勉強会などでお手伝いの表明を頂いた方々10名ほどのスタッフで準備を行いました。春先から会場の当たりを付け始め、今回の会場になった晴海グランドホテル宛に見積もりを依頼したのが5月の事です。
特に今回は宿泊形式、24時間での開催ということで会場がかなり限られました。ネット上ではまだ参加費用が高いという声も頂きましたが、これ以上費用を下げるには24時間利用可能で、ネット環境が完備されていて、100人以上が入れるオフィスを貸してくれるというような会社が現れない限りは難しいです。今回はスポンサーについても昨年の倍以上獲得していますが、それでも全体の費用の半分程度しか賄えていません。
またゲストの方にはまだ一部自己負担での参加をお願いしている状況です。(それでも講演を引き受けてくれるゲストの方々は本当にすごいです!)

金銭面でのプランニングはこれまでの実績に基づいて立てているとは、運営上の非常に大きなストレスでした。
海外のカンファレンスと同様の価格帯でチケットを販売できればこの問題は解消するのですが、まだ無理なのかなと思っています。

また運営に当たってはなるべく新規開発などはしないでいいように予算やスケジュールの状況をGoogle Docs, ゲストの来日日程のとりまとめのGoogle Calenderやコンテンツ管理とチケット販売にCroogoといった既存のソフトウェアやサービスを活用する方向で進めました。
実際、これらの既存の資産の活用はイベント運営の効率化に大きく貢献していたと思います。

セッション

セッションはブログなどを流し読みすればわかるような機能の羅列などではなく、各フレームワークやその開発者の思想に触れる機会を作る事に焦点を合わせて準備しました。要望があったZend Frameworkのセッションなどは残念ながら調整がまとまりませんでしたが、CakePHP,Lithium,Symfonyの開発者が集結するという希有な機会を作る事ができました。
また各スポンサーからの提供セッションも多くの参加者を得る事ができました。個人的には自分自身が参加する事に熱中してしまい、ユニットホスティングのセッションの動画が無い事を大変申し訳なく思っています。
実際に質疑応答をしながら書いたPHP5.3とMongoDBをセットアップするスクリプトも無事に動作しているようで安心しています。
またslywakerさんの大変身を見る事ができたJIREI NIGHTも投票の裏方を行っていたので動画がありません。

ハッカソン

開発スペースを併設してのハッカソンも大盛況でした。実際に朝までコードを書きつつ普段接点の無い人と交流したりこの機会にプログラムを組んだりととても有意義な時間になったようです。またレッドブルガールが来た時のみなさんの素晴らしい笑顔を忘れることができませんね!

デモ大会

デモ発表は33人ものエントリーがあり、これだけでもひとつのイベントになるようなエキサイティングな内容でした。徹夜によって時間の感覚が破壊されているからこそですが、LTを3時間連続で聞くというのはなかなか無い経験です。最初は切り替えなどでトラブルもありましたが、最終的にはスムーズに発表が行えるようになっていました。
ドラ娘を引き受けてくださったSioさんの叩きっぷりもよかったですね!

終わってみての感想

終わってみると一泊二日という大変なイベントにも関わらずスムーズに運営する事ができたのはスタッフのみんなのがんばりのおかげだと思います。イベントの規模が拡大し、ゲストが増える中で僕の役割は大まかな方針決めと金銭面の管理、ゲストとの交渉をこなすくらいで精一杯になっています。
また金銭面ではまだまだ苦しい状況の為、この点を改善したいと思っています。

また参加者の方の感想を見ているとハッカソンがどういうイベントなのかを事前に正しく伝えられなかったのかなという所もあります。今回の成功を通じてハッカソンがより身近なものになり、その価値を理解してもられば良いなと思います。

参加者の皆様、スポンサー企業の皆様、自費での負担もある中で来日してくれたゲストの皆様本当にありがとうございました。